Profile
Satoshi
1988年 福岡生まれ
プロジャグラーとして海外出張の記録にカメラを購入したのをきっかけに、写真で表現をする世界に足を踏み入れる。都内で人物写真を中心に撮り、写真作品を発表している。アートとエンターテイメントの狭間の表現を模索している。
Biography
2011 Graduated from Kyushu Institute of Technology, Faculty of Information Engineering
2012 Juggling World Championship Winner
2014 Became a registered performer of Cirque du Soleil
2014 Worked as an entertainer on cruise ships
2017 Retired from performing and became a photographer
Awards/Prize
2024 TIFA Silver winner in Advertising / Music
2023 BIFA Gold winner in Advertising / Beauty
Bronze winner in Advertising/fashion
2021 BIFA 3rd Advertising-Beauty
2019 One eyeland Best of best photographers
Solo Exhibition
2024 solo exhibition “ゆらぎ”
2023 solo exhibition “Fantasy 作品展”
2022 solo exhibition “Shin”

Gallery



アーティストステートメント
《宇宙と生命の神秘》
Satoshi Etoh
「私たちの体は星と同じ材料でできている」—カール・セーガン(1934〜1996)のこの言葉は、私たちの存在が宇宙の歴史と深く結びついていることを教えてくれます。私は天体写真にインスピレーションを得て、宇宙のガスや星雲のイメージと人を融合させた水中写真を製作しています。私の写真表現は、水中で捉えた人の姿と、泡やミストが織りなす幻想的な模様で、宇宙の広大さや生命の神秘を視覚化する試みです。
私の作品は、「生命の誕生確率は、まるでプールにバラバラの時計の部品を投げ込んで、それが偶然に組み上がるようなものだ」という比喩に着想を得ています。この比喩が示すように、生命の誕生は極めて低い確率で起こる奇跡です。私はその奇跡性を、水中で生まれる一瞬の美しさに重ねています。水中で人やミストを複雑にかき混ぜることで、思いもよらない動きや形が現れます。その中で、人の姿と偶然交差する瞬間を写真に収めることで、「生命が今この瞬間も、宇宙のどこかで誕生しているかもしれない」という神秘を表現しています。
私の作品は、パールの輝きを持つ用紙に印刷され、厚みのあるアクリルに封入されます。この展示方法は、宇宙の広大さや大気の層による光の屈折がもたらす「ゆらぎ」を視覚的に映し出す重要な要素です。パール紙の繊細な輝きは星々のきらめきを思わせ、アクリル層が光を屈折させることで、作品に奥行きと神秘性が加わります。
私の作品を通して、見る人それぞれが、自分自身の存在と宇宙のつながりに思いを馳せていただけたら幸いです。